まずは前回製作の振り返り
1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2202を作成したときの記録は、以前の投稿で紹介した通り。製作過程の詳細記録というわけではなく、作ってみたので載せたというだけのものです。当時の自分にできる限りのことをやったつもりでしたが、その投稿の締めくくりには「一回全部トップコートもウェザリングも塗装も落として練習台として使い倒すのもあり」と書いています。
ということでようやくそんなモチベーションになりましたので、今回【リテイク】として前回より少し詳しめに製作過程を記しながら投稿していこうと思います。
トップコートを落とすところから
これも以前の練習台の話ですが、メカコレクションの宇宙戦艦ヤマトを製作した際、トップコートを落とすのに食器洗い用洗剤を使ってきれいに落とした記憶があったので、それに倣って落とそうとしてみました。
まずは可能な範囲で分解して、洗面台に水を張って洗剤を入れてじゃぶじゃぶと手洗いしてみました。…落ちない。では、毛の柔らかい歯ブラシで優しくごしごしとこすってみました。…あれ?落ちない。その時は分からないままだったのですが、後で調べ直してみると、どうやら記憶違いで、使用すべきはキッチン用マジックリン(アルカリ性)でした。
とにかく、その時は気付けなかったので、食器洗い用洗剤でトップコートを落とすのは諦めて、結局ラッカー用うすめ液で落とすことにしました。どのみちエアブラシ塗装していたラッカー塗装も一回落とすつもりだったので、まぁいいんですけど。マジックリンでのトップコート剥がしはまた別の機会に試してみたいと思います。
おかげで水転写デカールも剝がれてしまいました。そこはどうしようもなく、仕方ないです。ということで、下記の通りトップコート、ウェザリング、塗装すべてきれいさっぱり落とせました。
リテイクで必ずやりたいこと:完璧な合わせ目消しとパネルラインシェーディング
今回のリテイクの目標は、前回作った時の課題だった、「艦底の合わせ目消しがイマイチ」と「ウェザリングがわざとらしい」の改善を第一の目的とします。
下の画像のように、艦底は接着による合わせ目消しを実施したのですが、塗装をしていないので合わせ目の筋が目視で確認できてしまいますし、接着後にスジボリを施していないので凹モールドを消してしまっています。
また、ウェザリングは主にタミヤのウェザリングマスターを使用したのですが、使い方の稚拙さゆえうまく表現できていないように感じられます。(決してウェザリングマスターが良くないわけではなく、個人の技量の問題でうまく使いこなせていないだけです)
まずはサーフェイサーを吹く
パネルラインシェーディングを効果的に表現するには下地にサーフェイサーを吹いて、パネルラインに沿って黒を塗っていくのがよさそうだし、あと艦底の合わせ目消しにも効果があると思いますので、まずはサフから。ここで前々から気になっていたのが缶スプレータイプではなく、瓶タイプを希釈してエアブラシで吹くいわゆる”瓶サフ”です。缶サフは便利なのですが、無駄が多い(コスパ悪い)気がするし、ピンポイントで吹きたかったり、厚塗り薄塗りのコントロールが難しかったので、瓶サフに初挑戦してみます。
使ったのはGSIクレオスのMr.サーフェイサー1000 ビンタイプです。自分は0.3mm口径のエアブラシと、0.2mm口径のエアブラシを1本ずつ持っていますが、主に0.3mm口径のものを使用しており、通常のラッカー塗料で使うので、粒子が粗めのサーフェイサーと共用で使うのはどうなのかな?と思ったりもしましたが、しっかり洗浄すれば大丈夫とChatGPTが言っているので、やってみます。

自分はしっかり希釈するのが使いやすいのでうすめ液を多めに入れました。結果は、、、とてもいい!!缶サフの時に上述した扱いにくいポイントはすべてクリアできます。缶サフの時は焦ってザーーーって一本調子で吹いて細かいコントロールはできなかったのですが、エアブラシだと何よりエア圧をコントロールできるのでじっくり塗れるのがいいです。ピンポイントも厚塗りも自由自在。

消えたモールドにスジボリを施す
艦底は合わせ目の凹凸を平滑にしたいので、厚塗りしました。合わせ目のモールドがなくなっているところもばっちり分かりますので、ここにスジボリしていきます。使うのはもちろん、スジボリ堂のBMCタガネ、ではなく、類似品(?)の”BORDER”と刻印のあるスクレーパーです。BMCタガネは高級・希少品なのでおいそれと入手できませんので、フリマアプリで購入した類似品(BORDER)を使ってます。
使い心地はBMCタガネを知らないので比較しようがないですが別に何か問題があるようには思いません。普通に使えます。いつかBMCタガネを使えるぐらいの身分(?)になったら比較してみたいです。
スジボリしたら、一回やすりで磨いて表面チェック。合わせ目のところは凹んでいるらしくサフが筋になって残っているのが分かります。もう一回サフを吹きいて磨く。どうやら合わせ目の凹凸は平滑化でき、スジボリも大きな問題なくできている気がします。ちなみに、このとき使ったのは0.15mmのスクレイパーです。
取り合えずサフ吹きは終了。次の投稿では塗装について触れていこうと思います。
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