【リテイク】1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2202 Vol.4 (失敗振り返り&二次被害)

宇宙戦艦ヤマト

初挑戦の瓶タイプのトップコート失敗の要因

前回の投稿では、ACRYSION(アクリジョン) No20 つや消しクリアーをエアブラシで吹いて大失敗したところまで書きました。製作工程としては完成の最後の仕上げのつもりだったので精神的ダメージは大きかったですが、このままで終わるのもね。。。何がいけなかったのかどうすればよいのか、振り返っておこうと思います。

まず結果としては、いわゆる白化。全体的にモヤがかかったような、うっすらと白カビが生えたような、白けた感じになったというもの。このことについてはネットで調べたりChar GPTに聞いたりすると割とよくある失敗のようでした。原因は下記の通り。

要因①.アクリジョンとエアブラシ用うすめ液の希釈率が適切でなかった

自分はラッカー系塗料の希釈をするとき、結構薄め(うすめ液多め)が好きでシャバシャバになる感じまで薄めます。その感覚で希釈してしまいました。ネット情報によると、ラッカー系塗料の希釈率は許容幅が広く、適当でもそれなりに吹けますが、水性塗料、特にアクリジョンは希釈率がシビアなようです。塗料:うすめ液=1:0.3とボトルに明記してありましたが気付けませんでした。。

うすめ液が多いと白化しやすいメカニズムはよく分かりませんが。

要因②.一度に重ね塗り、厚塗りしてしまった

今回使用したアクリジョンN20は、つや消し”クリアー”です。色がついていないので、吹いている最中はどれほど塗れているのかよく分かりません。ラッカー系塗料のエアブラシと同じような感覚で、それなりに念入りに重ねて吹いてしまいました。これもネット情報ですが一度に厚塗りすると白化しやすいそうです。基本は一度薄く吹いたら乾燥させてから重ね塗りするとよいようです。

でも一方で、アクリジョンは乾燥が早いとも書いてあります。実際、今回はハンドピースの先端に塗料が溜まって固まってしまい、塗料が噴射されない状態になりました。「乾燥させてから」とは言うものの時間をかけるとハンドピースのつまりにつながってしまうので、みんなはどのように解決しているんでしょう。。。

要因③.湿気の多い梅雨時期だった(作業部屋にエアコンなし)

作業をしたのは6月中旬ごろ。梅雨真っただ中です。作業当日に雨が降っていたかどうかは記憶していませんが高温多湿であることは想像に難くありません。湿気が多いと気中の水分を取り込んで白化しやすいのだそうです。

ぱっと思いつくところはこんなところです。まぁ、これだけ基本的なことをすっ飛ばしてやってしまったので失敗の要因としては十分だったのかもしれません。

さらにハンドピースの調子が悪くなる

今回の塗装で、ハンドピースのノズルや塗料カップにこびりついたアクリジョン、かなり手ごわかったです。アクリジョン エアブラシ用うすめ液ではきれいに取れず、アクリジョン用のツールクリーナーを持っていなかったので、最終的にラッカー系のうすめ液で落としました。

しかもこれ以降、ラッカー系の塗料もなんだかエアブラシの噴射量が悪くなり、分解清掃が必要なんだと判断しました。ツールクリーナーやメンテナンスセットは持っていないので、早いうちに購入してネット情報や動画を参考にしながら初挑戦しなければ、、、です。まぁ、いつかは分解清掃もちゃんとできるようにならなくてはいけないとは思っていたので、いいんですけど。

そんなアクリジョン。上手く塗れない、ハンドピースは使えなくする、さらに次に記載するような二次被害も招き、踏んだり蹴ったりでした。なんだかアクリジョンってとっても扱いづらいものなんだというイメージが完全にインプットされてしまい、もうトラウマレベル。。。

白化の拙速なリカバリーでさらに事態は悪化

白化してしまったつや消しクリアーのトップコートですが、何とかリカバリーしようと、トップコートを落とさなければ、、、と思い、下記のことをやってみました。

  • アクリジョン エアブラシ用うすめ液を綿棒につけてこすってみた。→効果なし
  • キッチンペーパーにアクリジョン エアブラシ用うすめ液をつけてこすってみた。→効果なし
  • アクリジョン エアブラシ用うすめ液を歯ブラシにつけてこすってみた。→効果なし
  • 専用うすめ液では白化(トップコート)を落とす効果が見られなかったので、以前の投稿で「後日確認」としていたキッチンマジックリンで洗ってみた。すると何と効果あり!
    図らずもここで効果の検証をすることになろうとは。

これなら白化を落としてから再チャレンジできる、と思いマジックリンスプレーをブシュブシュ吹きかけて泡まみれにして歯ブラシでこすります。完全には落とし切るたえめ泡まみれドブ漬け状態で放置するなど徹底的に落とします。

がしかし!!下記の二次被害を引き起こしてしまった。

事態悪化①.艦底のアンテナ(?)破損!!

トップコートを落とすことに集中しすぎるあまり、一生懸命こすっているうちに艦底の極小部品を折ってしまいました(泣)。

事態悪化②.塗装していない部分のウェザリング剥がれ

今回のリテイクでは、艦体部分(側面・艦底)は前回完成としたトップコート(缶スプレーで吹いたもの)をラッカーうすめ液で徹底的に落としてから瓶サフを吹いてラッカー塗装しています。そのためマジックリンでじゃぶじゃぶ・ごしごし洗っても側面のグレーと艦底の赤はびくともしなかったです。

ただ上部分=甲板、艦橋、艦砲などは微細なパーツもあることから、破損を回避するためトップコートを落とすことまではしていませんでした。

どういう状態だったかというと、
(前回の完成状態) ①無塗装へのスミ入れ→②ウェザリングマスター→③トップコート(缶スプレー)
(今回のリテイク) 上記の状態に続けて、④ラッカー塗料をエアブラシで重ね塗り→⑤ウォッシングによるウェザリング→⑥トップコート(アクリジョンのつや消しクリアーのエアブラシ塗装→失敗)

この状態をマジックリンにドブ漬けしたわけです。そんなことが起こりうるのかわからないのですが、状況としては、③のトップコートが緩んだため④以降がすべて剥がれてしまったようなイメージです。それこそボロボロと剥がれました。

結局上部分=甲板、艦橋、艦砲などもすべて剥がれた状態でもう一度ラッカー塗装からやり直す羽目になりました。

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