まずは構想設計 (というほどでもない)
その空気量の多さと騒音レベルの低さから台所用換気扇を買ってみましたが、どう使うかぼんやりとしか考えてなかったので、まずはどう設置するかを脳内で考えてみました。
机の前には窓があるので窓の縁に換気扇を置いて直接外に排気できるようにしたい。そうすれば換気用のダクトとか省けます。ただ換気扇そのままでは安定性がないので、固定する台か枠が必要になります。さらに、噴霧された塗料を直接吸い込むのではなく、フィルターを前面に配置したい。飛散防止の袖壁も付けたい。などなど。ということでこれらを備えて換気扇をすっぽり覆う枠を作ってしまおう、と思います。
イメージにするとこんな感じ。
材料に困らず工作が楽なものと言えば段ボール。家に転がっていた梨が入っていた厚手の段ボールを使うことにしました。
詳細設計、もなくいきなり工作着手
換気扇の寸法はPanasonicのサイトから情報取れましたので、それに基づいて図面に書き起こし、、、ということを省きまして、いきなり段ボール上に線を引いて、カッターで切っていきました。各部の貼り合わせシロなど考慮せず、壁、底、上面、など部品ごとにザクザクと。貼り合わせは木工用ボンドです。
自作塗装ブース完成
作成工程の写真がなくて恐縮ですが、出来上がりはこんな感じです。イメージ図とずいぶん違うので、え!?と思われるかもしれませんがこれ前から見たところですww。前面が2層構造になっていてフィルターを配置できるようなっているのがお分かりいただけるでしょうか。
下図は、裏から見た写真です。縦横の壁の貼り合わせシロを考慮してなかったので、接合部を木工用ボンドで接着しただけでは当然弱いのでコーナー裏はL字に切り出した段ボールで補強して木工用ボンド塗りまくってますw。コーナーの内側は折った段ボールを貼り合わせて補強。電源コードやON/OFF用の紐が出るところは避けるようにくり抜いています。こんなんですけど、段ボール自体がかなり厚手で丈夫でしたので、上記の要領で補強して木工用ボンドでガチガチに固めると、結構しっかり・かっちり作れます。
これをカポッと換気扇にはめるとこんな感じ↓↓↓。前面が2層になっていて、この隙間にフィルターを入れられるようにしています。
フィルターは、100均で買ってきた網と換気扇用フィルターを使います。30cm x 30cmの網が都合よくありました。網のフレームに付属のマジックテープを貼り、フィルタを装着します。網のフレームが細いのでこのマジックテープの粘着性はイマイチなのは仕方ない…。
この自作フィルターを、前面の2層構造の溝に挿入!!今回一番工夫したところですww。
換気扇の後ろは開閉式のシャッターがあり、その部分が出っ張っていますのでそこを窓の枠に腰掛けさせます。換気扇の底は高さ調整のためこれも100均で買ってきた適当な木棚を置いて下駄を履かせています。
窓(サッシ)は換気扇の横幅に合わせて開けていますので、その上部は目隠しのためタオルをカーテンレールに吊っています。
電源コードもON/OFFの紐もちょうどいい感じです。偶然にも机のLED照明を上にかざすことができたので明るい環境で作業できそうです。照明を塗装してしまわないように注意。。。
ということで完成です。
実際に使ってみた
さて、ここまでセットしたので早速使ってみることに。まずは紐を引いてスイッチON。羽根が段ボールやフィルターと干渉することなく回ります。後ろのシャッターも開いたときに窓の格子にぶつかることもないです。緻密な設計通りww。騒音レベルは想定通りそんなにうるさくは感じません。ブゥゥゥーーーンというより、フォォォーーーンという感じ。いいんじゃないでしょうか。
とりあえず今回はお試しでちゃんと使い物になるかのチェックですので、適当なパーツを持ってきてエアブラシ塗装してみました。そんなにたくさん吹いていません。
果たして効果のほどは
市販の塗装ブースと性能差はどうなのか、比較したわけではないので実際のところは正確には分かりません。ですがこの一連の作業中に外出していた家族が帰ってきたとき、「窓の外がシンナー臭かった」と言いましたし、家の中に入ってきて以前室内で塗装ブースなしでエアブラシ塗装をやったときのようなクレームはありませんでした。というところから一定の効果はあるものと思っています。←というのは少し控えめで、自分的にはかなり満足です。
塗装ブース本来の目的である飛散塗料の排出もさることながら、市販品を買えば1万5千円~2万円はする装置をそれを上回る性能(と思い込んでいます)で安価に作れたこと、さらには収納や設置においても軽便であることなど、今回の自作塗装ブースは多くのメリットがあると感じています。
ちなみに、今回の自作塗装ブースの製作費は以下、合計4,300円です。
Panasonic製 台所用換気扇 FY-20P5 : 4,000円 (フリマアプリにて購入)
フィルター用の網 : 100円 (100円ショップ)
換気扇用フィルター : 100円 (100円ショップ)
台として使用した木棚 : 100円 (100円ショップ)
もう少し使い込んでみての感想、課題や改善点、素晴らしい点などなど、追って更新しようと思います。
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